アメリカ・イラクの現状を聞く
    170名が参加

かどま九条の会 結成1周年記念講演会

 

日時:2007年11月26日(月)

場所:ルミエールホール小ホール

講演:「9・11から見えてきた

    アメリカ」

   

堤 未果 (つつみみか ジャーナーリスト
東京生まれ。国連勤務などを経て、米国野村証券に在職中、9・11テロに遭遇。
『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』で、06年度日本ジャーナリスト会議黒田清新人賞を受賞.


イラクの最新情報から


死者数の何倍もの悲しみを知る


 5時25分より西谷和文さんが撮影してきた日本で報道されないイラクの最新の状況。

 イラク市民に銃を向けるアメリカ兵や、劣化ウラン弾によって、脳のない子どもや障害をもって生まれる子、白血病などを発症する子などが多発している原爆被爆の実態をしらせるDVDでした。


沿線各市でも運動が進んでいることを実感
 主催者挨拶に続いて新しいよびかけ人3名(井上良子、前田美子、由井希代子)の紹介後、沿線の3つの市の報告がありました。


 寝屋川では  地域や職場の九条の会をつなぐ連絡会を作り、寝屋川全体の九条の会の行事は連絡会の協力のもとにやり地域9条の会の行事には連絡会で情報を交流し他の地域からも参加して成功させていっている。又「平和憲法を守る寝屋川市民の会」の9(ナイン)デー宣伝にも参加して市民に訴えチラシを配ったり署名を集めたりしている。


 守口では、  講演会だけでなく広く市民に訴えていくため京阪デパートの横で「平和まつり」に取り組んだ。今年は青年にも働きかけるため駅などで歌やダンスなどをしている青年に参加を呼びかけた。その青年たちは憲法について学んできて発表したり、友達を連れてきたり5組15人の青年が参加し青年同士が仲良くなった。その後交流することもできた。


 枚方では、  よびかけ人60人でスタートし、現在賛同者は、1500人近くになっている。地域・職域九条の会が13出来ており、おやこ劇場内九条の会では西谷さんと共にイラクへ行く人をつくりカンパを集めようという話もある。安倍政権や枚方九条の会のことを知ってもらう全戸配布ビラに取り組み反応も多くあった。講演会では、教育委員会の後援をもらい自治会掲示板にポスターを張ってもらったところも。

おどろくべきアメリカの実態  貧困と格差に苦しむ市民が支えるイラク戦争 堤 未果さんの講演


 民主的で自由な国だと思っていたアメリカにあこがれて永住権さえとろうとしていた彼女は、9.11テロを体験しました。

 9.11以後国民がテロとの戦いなくして自分たちの国は守れない。だからアフガニスタンを攻撃することが必要だ。それに反対するものは「非国民だ」という雰囲気がマスコミの情報によって作り出されていた。

 そのマスコミは、大手の企業によって牛耳られていることを知ります。

あまりにもアメリカの現実を知らなかったことに彼女は気づかされます。また、自分がこれまで戦争について何の心配もしてこなかったのは、日本に生まれ憲法9条があって平和が当然のこととして暮らしていたことに気づいたのです。

 大好きだったアメリカにもう一度わたり何故アメリカはアフガニスタンやイラクの戦争を続けるのか、どのようにしてこの戦争を続けているのかを取材していきました。


 この取材から、アメリカは規制緩和がすすみ競争が激化、小さな政府のスローガンの下社会保障の切り捨て、教育予算の縮小、所得、学力の格差は増大し弱者は這い上がることの出来ない社会になっていました。

 このような弱者の子弟は、何とか高校に行っても中退せざるを得ないとか大学進学は諦めねばならないという状況が待っています。そのような子どもたちに向けてアメリカ軍のリクルータが軍に入れば大学もいける、除隊後は就職も有利である。医療費も保証される、戦場に行かなくても済む方法があるなどと甘い誘いをかけて入隊させ、3週間ほどの訓練ののちイラクの戦場に送られた者もいたという耳を疑うようなアメリカの実態が話されました。

 無事イラクから帰ってきたとしても、誰が敵かわからず近づいてくる市民や子どもを殺したという罪の意識や恐怖から社会復帰ができない若者がたくさんいるという現実。
 救いは、このような若者が母校の生徒たちに入隊しないように訴えている活動や子どもをなくした母親たちがイラクからの撤退の運動を進めていることなどが話されました。


 日本でも今若者たちが立ち上がっている例も話され最後にアメリカの若者の心の痛みを記した詩を私たちの心に刻んであきらめず9条を守る運動を続けていきましょうと訴えられました。 

参加者に大きな感動  多くの方が感想を


感想文から

・ 表から見えない裏側を知ることが出来てよかった。今日は本当に勉強になりました。子どもたちにも是非伝えていきたいと思う。


・ 非常に非常に感動しました。堤さんのアメリカの現状報告に戦慄を覚えました。日本の情勢は、良くも悪くもアメリカの後追いをしょうとする支配層それに抵抗しようとする人々のせめぎあいの中にあることがよくわかりました。貴重な機会をつくっていただきまして本当にありがとうございました。


・ 「事実の重み」がすごかった、アメリカの悪辣な「経済徴兵」システム、社会保障削減政策などの実態のすごさ、なお本にもあったような、アメリカ保守国民の恐ろしさももう少し紹介して欲しかった。平和のために戦う人々の覚悟も感銘。


・ アメリカと日本の政治が全く同じだと思い恐ろしい気持ちになりました。憲法9条、25条その他憲法のすばらしいことがよくわかり再確認しました。


・ 実際に9・11を体験した人から話を聞くことでアメリカで何がおきているのかが知ることが出来て非常に勉強になりました。本当の実情を報道されていないことなど、メディアの恐ろしさには注目していかなければいけないと思いました。アメリカの経済原理による戦争に対しても問題を考える必要があると思いました。


・ アメリカの知らない様子を語っていただき改めて九条の大切さを実感しました。


・ リアルにアメリカの実
態がつかめました。資本主義社会の究極ってこんな世界なんだと思いました。アメリカを通して日本のこともよく見えました。もっとたくさんの人にこんな話を聞いたことのない人に聞いてもらいたいと思いました。


・ 9.11を体験なさった若い女性のお話をぜひ拝聴したいと参加しました。私は明朝5時半に中国へ行く予定ですがトランクの準備などができていないので中途で帰らねばと思い座らず後ろで立って聞いていましたが最後までいました。自由民主主義の国と今ではあまり思っている人は少ないと思いますが、社会保障削減と民営化のアメリカの政治政策が何をもたらしているか貧困の再生産、イラク戦争の民営化の本当の敵は政府大資本でなく自分の中にある無知無関心そしてあきらめであるというお話を己がしっかりと受け止めなければならないと思った、全編至極感銘深く感動に終始させられました。


・ 今夜の話!本当にアメリカですか?劣化ウラン弾とは?


・ いや、久しぶり感動的な話でした。アメリカの知らなかったことや日本の9条が世界で誇れること、最後に「あきらめるな」というメッセージと詩は素晴しかった。


・ テレビ新聞で見たり聞いたりはしていましたが実際にいろいろな話を聞いてとても参考になりました。
  

1周年記念講演会に際して

ご協力ありがとうございました

 これからも共に頑張りましょう

 多くの方からカンパをお寄せ頂きました。又、堤美香さんの著書や憲法カレンダーの販売、更にポスターの掲示、チラシの配布、宣伝カーの運行などにご協力を頂きおかげで170名の方に講演を聴いていただくことが出来ました。講演を聞いていただいた方々から「非常によかった」の声をたくさん頂き大変うれしく思っています。この講演を糧にこれからも九条を守る運動を共に強めていきましょう。

かどま九条の会
  連絡先:門真市元町2−24

    羽生田税理士事務所気付

         090−5153−6411

 


  かどま九条の会結成記念講演会

かどま九条の会

門真市職労トップページ

 平和・憲法を考える  イベント